【マーケティング・ジャーニー】
神田昌典氏の心に響く言葉より…
本書は、すべての人を、優れたマーケッターになるよう、駆り立てる本である。
なぜマーケッターなのか。
それは、この時代の変わり目において、マーケッターはきわめて価値ある職業だからだ。
マーケティングは、唯一、年齢とともに年収ランキングがあがっていっく職種だ。
少し考えてみれば、その理由はすぐにわかる。
専門知識だけの人材は陳腐化するが、マーケティング力を持った人材は、自分の専門知識が、時代のスピードについていけなくなっても、他の会社や人材をプロデュースする立場で活躍できるからである。
シンプルに言えば、専門領域で経験を重ね、さらにマーケティング力を身につけていけば、鬼に金棒。
年齢とともに、自分だけではなく、周囲も稼げるようにサポートできるから、今勤めている会社がどうなったとしても、あなたは社会から必要とされ続ける。
そして、さらにいえば、マーケティング力は、人間が自然に持っている能力で、今や10代から培われている。
「子供が、マーケティングなんて理解するはずがない…」と思われるかもしれないが、実は、今の中学生、高校生は知らず知らずのうちに、企業が必要とするマーケティング力を身につけている。
そのうちのひとりである、A君の話をしよう。
彼は、高校の卒業式が間近に迫る中、大学に進まずに、自らビジネスをしようと、事業者登録を行った。
そのとき、自分がどんな事業に取り組むのか、知っていたわけではない、だが、今、自分が大学に行くべきではないことは、知っていたのである。
それから1年が経つうちに、いくつかの偶然が重なり、彼は、私の元でインターンをすることになった。
私としては、重荷を背負う覚悟の上での決断だった。
なぜなら19歳のA君は、アルバイトを含めて、それまで仕事をしたことがない。
「仕事を覚えるまでに、相当時間がかかるだろうな」と予測したが…、見事に裏切られた。
試しに仕事を与えてみると、驚くほどデキる。
商品説明の動画編集は、ほとんど指示しなくても仕上げてくるし、最新マーケティング・ツールも、管理画面を触っているうちに活用できるようになった。
手間がかかるために、ベテラン社員が避けようとするデジタル作業を、遊び感覚でこなしてしまうのだ。
A君は、意外や意外、即戦力だったのだが…。
なんと彼は、高校では、先生が持て余していた問題児で、引きこもりがちだったという。
「…なぜ問題児が、即戦力になれるのか?」
実は、引きこもりが功を奏した。
その間に、動画を作ってYouTubeに投稿したり、クラウド型グループウェア「G Suite」を使って台湾の学生と情報交換したり、アルバイトをする代わりに、メルカリで興味のあるものを売ったり買ったりしていた。
引きこもっていた間の「遊び」によって彼は、企業が成長を加速するために必要なデジタルマーケティングの基礎力を身につけることになったのである。
このように遊びながら、マーケッターとして育つ環境が自然に生まれているのが、私たちが生きている時代なのだ。
「先が見えない時代」と、多くの大人たちは合言葉のようにいっているが、それには嘘がある。
AI(人工知能)革命、グローバル経済や高齢化社会が本格化するのは、みんなわかっている。
しかも、その変化に合わせて、子供たちは、すでに遊びながら、未来に活躍する準備を始めている。
今、見えないのは、未来の社会ではない。
社会が変わっていくのに合わせて、自分はどう変わっていけばいいのか…
そう、変容の道筋(トランスフォーメーション・プロセス)が見えないのだ。
その道筋が、わかっていたら、どうだろう?
未来への不安は、なくなるよね。
どこにたどり着くのかわかっているので、
その過程で直面する経験がどんなに辛くても、乗り越えられる力が湧いてくる。
これはまた、商品としての「自分」や、その自分が取り組む「仕事」を、未来に売り込むために、必要な変化を経験していく道筋である。
私は、このマーケッターの成長の道筋を、「マーケティング・ジャーニー」と呼びたい。
『マーケティング・ジャーニー』日本経済新聞出版
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神田氏は本書の中で、「変化」についてこう語っている。
『どんなに安定を求めようとも、あなたが事業を展開する「市場」は崩れる…。
なぜなら、年々加速する技術進化により、世界は刻一刻と変化しているからだ。
世界が変化しているのに、変化したくないと安定にしがみつくことは、大きな波に飲み込まれながら、同じ場所にとどまろうとするようなもの。
土台、無理な話なのだ。
たとえば…、ここ10年を見ても、市場は大きく変わっている。
ほんの少し前を想像してみればわかる。
10年前は「インターネットでは、試着ができないから洋服は買わない」「サイズが合わせられないから靴は買わない」「度がわからないからメガネは買わない」といわれていたが、今やネットでの購入が当たり前だ。
車や住宅すらネットで即決するとう話もよく聞くようになった。
これだけ大きく変わる中、唯一の安定は、世界とともにあなた自身が変化していくことである。
そして、あなた自身が、変化をリードしていく立場になることだ。
仮想空間と現実空間を高度に融合させたSociety5.0の時代が始まるといわれる中、成長を見出すためには、
既存の事業にデジタル技術をうまく取り入れられれば、ほとんどの既存事業は、成長を取り戻す。
新しい技術に対する、ちょっとした学びが、未来への突破口を開くことになる。』
神田氏は、「新札の顔」が変わることにより、「意外にあっさり、この国難を乗り越えるんじゃないか」という。
2024年度に、新紙幣の3人の中でも、特に注目したいのが、1万円札の渋沢栄一。
日本資本主義の父と呼ばれる渋沢は、明治維新以来、あらゆる業界で約500もの企業の創設に関わる、「シリアルアントレプレナー(連続起業家)」の先駆けだ
だから、これからは、ベンチャー企業や新事業、それを立ち上げる人々が奨励される社会になるという。
『すでに、兆候は表れている。
2022年度より導入される高等学校の新学習指導要領では、「探究学習」に重点が置かれている
この教育は、新しいプロジェクトを生み出す過程で必要な学びを得る教育、すなわちベンチャー教育なのだ。
実際、探究学習を先駆けて履修した生徒のプレゼンテーションの場に参加してみると、それはベンチャー企業の社長らが、資金を求めてプレゼンするビジネス・コンテストと、なんら遜色ない。
探究学習に取り組む高校生は、夢中だ。
大人たちが、働き方改革で残業ができない中、子供たちはプレゼン準備のため深夜まで夢中になって準備する。
彼らにとって、もはやビジネスを生み出すのは、「遊び」なのだ。
だから、人口減社会を憂いて眉間に皺を寄せ、大人が悩んでいても意味がない。
学校の授業中に発想される、子供たちのビジネスアイデアに投資して、スタートアップ事業を大量に始めるほうがよほど得策だ。』
新たな時代が始まっている。
オールド企業も、中小企業も、デジタルを真剣に取り入れば生き残ることができる。
若者の発想に期待し、年配者はそれに投資し、応援する。
マーケティング力を身につけ、この大変化を乗り越えていきたい。
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🤔
【2022年度より導入される高等学校の新学習指導要領では、「探究学習」に重点が置かれている。】
↑↑↑↑↑
我が家の少年が高1になりますが、なんか楽しそう😊
【2024年度に、新紙幣の3人の中でも、特に注目したいのが、1万円札の渋沢栄一。
日本資本主義の父と呼ばれる渋沢は、明治維新以来、あらゆる業界で約500もの企業の創設に関わる、「シリアルアントレプレナー(連続起業家)」の先駆けだ。】
🤔昔なら、渋沢栄一さんのイラスト入りタオルとか、お煎餅とか売れてそう💦😀
🤔🤔🤔
【マーケティング】・・・売れる仕組みの構築❗
【マーケッター】・・・マーケティングを仕掛ける人❗
今回の記事は難しいな~💦💦
🤔🤔🤔🤔🤔
😀😀😀😀😀
眉間に皺をよせず❗
今日も、僕お得意の・・・
超~妄想的な10年後を考えよ~っと💦😁
今朝も、道路はまだまだ凍ってます。
お出掛けの際は、お気をつけ下さいね☺️
ありがとうございました🙏