【レストランの語源は】
内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…
米国チューレーン大学のアーサー・ブリーフ博士が、ある病院で働く看護師や医者、事務員などを対象に、職務満足感を尋ねてみたことがある。
「あなたはこの病院で働くことに満足していますか?」といった質問をぶつけてみたのだ。
ただし、半分の人たちには、食べ物や飲み物を与えずに、いきなり質問をぶつけて見たのである。
するとどうだろう、同じ病院で、同じような仕事をしているというのに、事前に飲み食いした人たちのほうが、「僕はこの病院で働けて幸せだ!」とか「私は、ものすごく今の職場に満足」などという結果が得られたのである。
結局、私たちは、質問されるときに“気持がいい”ムードにさせられていると、好ましい返答をしてしまうものだ、ということがこのデータからわかる。
人に頼みごとをするときには、たっぷり飲み食いさせるのが基本。
ようするに、「接待」してあげるわけである。
何の接待もしてあげないのに、仕事をお願いするときには、ひょっとすると何十回も打ち合わせをしなければならなくなるかもしれない。
これは時間と労力のムダである。
ところが、1回でも、相手が好きなものを飲み食いさせてあげれば、
「〇〇の件、よろしくお願いしますね」
と気軽な申し出でも、相手は喜んで引き受けてくれるかのしれない。
なぜなら、飲み食いした人間は、気持ちが大きくなるからである。
つまり、結局は、接待したほうが安あがりなのである。
接待をしても、思うような結果があがらないということはある。
しかしそれには、2つの理由がある。
ひとつめは、相手が最終決定をするための地位や役職にいないこと。
この場合には、接待を受けた当人が引き受けてあげたくとも、社内の反発があったりして、うまくいかなかったのであろう。
接待が悪かったのではなくて、接待を持ちかける相手を間違えると、時として、こういう失敗が起きる。
もうひとつの理由は、接待自体が失敗だったということ。
自分ばかりが飲み食いを楽しんで、相手を盛り上げることができないなら、やはり接待をしても効果はあげられなくなる。
この2つを間違えなければ、たいていの接待はうまくいく。
そして、飲み食いを楽しんだ人間は、必ず、あなたのためにも喜んで協力を申し出てくれるようになるのだ。
昔から、「接待がうまいヤツは、出世も早い」と言われているけれども、接待の勘どころをきちんと押さえている人間は、人間のツボをきちんと心得ていることが多いので、出世も早いのである。
なお接待のコツは、お金をかけることではなく、相手を楽しませることである。
別に、豪華なところで飲み食いさせなければダメだということではないので、その点は誤解のないように。
いくら豪華な料亭に連れて行こうが、接待する側の対応がヘタくそなら、その接待は失敗するので注意してほしい。
『他人を動かす質問』大和書房
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「接待」が必要なのは、何も、取引先や、職場の中、あるいは利害関係にある知り合いだけではない。
たとえば、家族や友人も立派な接待の対象だ。
接待というと、何かの見返りを求めてするような意味合いが強いが、「会食」といえばイメージは違う。
レストランは、フランス語の「restaurant」からの外来語で、
「再度」「良い状態に する」「回復する」意味の「restauro」に由来する。
「回復させる」という意味から、「元気にさせる飲食物」 「滋養となる飲食物」を意味するようになり、
「回復させる所」を意味する「restaurant」という語が生まれた。
現代のレストランの起源は、1766年、裕福な商人の息子 が、パリの旅行者を喜ばせるために考案したのが始まりと いわれる。 (語源由来辞典より)
コロナ禍の現在は、残念なことに、飲食店やレストランは悪者扱いをされている。
しかし、元々は、家族や友人、あるいは旅人をもてなし、元気を回復させる場所だったのだ。
コロナ禍で多くの店舗が苦境に陥っている今…
たくさんの素晴らしいレストランや食堂、
居酒屋が元のように復活できる日がくるのを、心から強く願うばかりだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
🤔🤔🤔
なるぼとなるほど~❗
今日は【接待の極意】を学べたな~😁
コロナウイルス禍ですが、
接待するほうの僕も、これからどんどん【回復】するぞ~😌
最近、我が家の少年少女から「飲み過ぎやな~い」と、
家飲みの僕にチェックが入りだしました💦
子どもの成長が、時には怖い飲んべえです😅
今日も、ありがとうございました🙏